2022年11月14日リリース版のTx5.0よりインボイス制度に対応した請求書が発行できるようになりました。
2023年10月より開始されるインボイス制度に対応して、税率の記載や税率毎の売上額・消費税額の合計を請求書に出力するようになります。
※TPiCS-X Ver4.1への対応は2022年12月19日リリース版に反映済みです。
なお、2023年7月18リリース版に反映されたインボイス対応の仕入明細書については下記をご確認ください
対応にあたり以下の修正を行いました。
1.請求書デザインに「適格事業者番号」と請求明細に「税分類」追加されました
インボイス制度の対応のため、請求書のデザインExcelファイル(TxPrintDesign_Rece.xlsm)を変更しました。
請求1は、消費税10%のみ請求書を発行用です。Tx5.0に新たに追加された「適格事業者番号」の設定に従い、請求書のデザインファイルに「登録番号」が表示されます。
請求明細に「税分類」項目で税率を表示するようにしました。
請求2は、消費税率10%、8%混在の請求書発行用のデザインです。
「適格事業者番号」と請求明細に「税分類」が追加されています。8%品を *印のような表記にする場合は、Excelの関数を使用して8を*へ変換ができます。
・請求1
・請求2
2.受注データ、出荷実績データに「税分類」項目が追加されました
税率毎に請求金額を集計するために、受注データ、出荷実績データに「税分類」項目を追加しました。
データの登録時に売価マスターや設定の消費税率を元に税率をセットします。
3.過去の受注データ、出荷実績データの「税分類」をセットする機能
また、過去のデータに対しても「税分類」をセットする機能を追加しました。
[データベース設定ツール]の[フィールド・データメンテナンス]-[データメンテナンス]-[税分類セット]により、空白の過去データの税分類をセットできます。以下の順で受注データ、出荷実績データの「税分類」を
①該当売価マスターの「課税区分」“非課税” → 0 をセット
②該当売価マスター(BID一致)の「課税区分」“課税”で「消費税率」が0 → 消費税の設定の税率セット
③該当売価マスター(BID一致)の「課税区分」“課税”で「消費税率」が0以外 → 売価マスターの「消費税率」をセット
④「税抜き金額」が0、又は、「消費税額」が0 → 0 をセット
➄上記以外 → (消費税/税抜き金額)*100 をセット
※[旧バージョンのデータ変換]の機能でデータをVer50に移行する際は変換処理の中で、税分類をセットしています。
4.[請求書発行]の消費税計算の変更
[請求書発行]から請求集計を行う時に[得意先マスター]の「消費税額の計算方法(請求)」に従って消費税額を計算します。
インボイス制度に対応させるため、従来の「合計金額で計算」の計算方法を税率毎に計算するように変更しました。
また、「割戻し計算」に対応するために計算方法「個別に計算する(割戻し)」を追加しました。
・「合計金額で計算」
従来は請求集計の際に消費税率に関係なく集計対象の売上額を合計してから消費税率を算出していました。
修正後は税率毎に集計対象の売上額を合計して、税率毎に消費税額を算出するようになります。
・「個別に計算する(割戻し)」
税率毎に合計した税込み金額に対して“10/110”、“8/108”を掛けて税率毎の消費税額を算出します。
5.適格事業者番号の設定を追加
請求書に載せる自社の適格事業者番号を管理できるように、[業務関係全般の設定]-[会社情報]-[適格請求書発行事業者登録番号]設定を追加しました。設定した内容が請求書に出力されます。